1982-04-21 第96回国会 衆議院 運輸委員会 第15号
しかし、現実に、先生のお話の中にございましたように、私どもといたしましては、交通体系の形成というのはやはり利用者の選択、交通機関の特性というものを前提といたしましてそれを利用者がどのように選択するか、その選択に応じて交通体系が形成されるのが適正であると考えておりますので、これは基本論でございますけれども、そういう考え方で政策を進めてきている。
しかし、現実に、先生のお話の中にございましたように、私どもといたしましては、交通体系の形成というのはやはり利用者の選択、交通機関の特性というものを前提といたしましてそれを利用者がどのように選択するか、その選択に応じて交通体系が形成されるのが適正であると考えておりますので、これは基本論でございますけれども、そういう考え方で政策を進めてきている。
ところが航空機の場合は、これは選択交通機関じゃないかと思っている。国鉄の場合には、運輸大臣お考えになってこれは生活直結交通機関と言えますね。どうしてもなくてはならない交通機関でしょう。飛行機の場合にはこれは選択交通機関ですよ。いわばあの電気事業法にいうところの、十八条で需要に対して必ず供給をしなければならないという義務がございますが、ああいう公共性は航空機の場合にはございません。
これは、実は、大臣が昨年末の運輸政策審議会で、鉄道、バス、船は必要交通機関、航空機、タクシーは選択交通機関ということをはっきりお述べになっていらっして、航空の公共性というものも第二次的であるということをはっきりお述べになっていらっしゃるので、重ねて伺ったわけでございます。
ただ、先ほどちょっと申しましたように、必要交通機関と選択交通機関というものの考え方はどうかという点もあわせて諮問はいたしておりますが、しかしながら、料金問題はこれには関連いたしておりませんので、答申がありましたから直ちにこれを値上げするという考えは持っておりません。
物価政策の問題もありますけれども、物価問題との関連においても考えなければなりませんが、私はタクシーというものは一つの選択交通機関なんだ。したがって、快適ないわゆる個人的な輸送を行なう場合に、タクシーの料金が適正な料金を与えるということは私は当然だと思う。そのかわりどうしても、簡単な荷物を持たない、あるいは健康な人、まあそう急がない人はバスを利用するなり地下鉄を利用する。
ただ、基本的といいますか、根本的なものの考え方として、やはり私は、大都市交通機関の中でも、いわゆる必要交通機関というものと選択交通機関という区別があっていいのじゃないか。たとえば、地下鉄とかあるいは国電とかバスというものは必要交通機関である。それに対してタクシー、ハイヤー等は選択し得る機関である。そういうところに区別が一つあるのと、もう一つは、やはり企業体の違いもあります。
ただ、先ほどちょっと申しました言うに、必要交通機関と選択交通機関というものの考え方はどうかという点もあわせて諮問はいたしておりますが、しかしながら、料金問題はこれには関連いたしておりませんので、答申がありましたから直ちにこれを値上げするという考えは持っておりません。